高嶺の花よっ!

保護猫を家族としてお迎えしたものの、全然慣れてくれない、触らせてもくれない、ゴハンも食べてくれない・・・。

あのモフモフがこんなに近くにあるのに、遠い、遠すぎる・・・(涙)

ストライキを続ける猫ちゃんにお手上げ状態の里親さん。

大丈夫ですよ。

ネコ初心者だった私も、こわがりさんのふたり(エルとゾーイ)とちょっとづつ仲良くなることができましたから。

少しづつ距離を縮める方法、知りたくありませんか?

私が実践したこと、今でも心がけていることをお伝えします。

是非参考になさってみて下さい!

猫だって、色々あるんです(これがこわいんだニャ)

猫ちゃんの恐怖の対象タイプにも色々ありますが、

  • ①ここはどこ?
  • ②あなた誰?

多いのはだいたいこの辺かなと思います。

慣れた場所からいきなり知らないところへ連れてこられた恐怖。

人間だって同じ感情があるのですから、想像はできますよね。

まずは安心してもらう」、「信頼関係を築く」、それが一番です。

モフモフに顔をうずめたい、肉球をぷにぷにしたいなんてのは二の次三の次なんです。

①ここはどこニャ!

【猫さんが安心できるお城を作ろう】

お家に来て始めのうちは、きっとケージの隅で固まって動かないでいるでしょう。

うちのこたちもこんな状態でした。 ↓↓↓

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(ふたりはお見合いの段階から姿を見せてくれない、怖がりの猫さんたちでした。)

家庭内野良にならないためにも、しばらくはケージで過ごさせてあげた方がいいですね。

猫さんは狭くて周りを囲まれた場所を好みますから、ケージを布で覆ってあげるのがいいです。

大きい布がない時は、ケージ内に”猫ちぐら”や”テントベッド””キャットハウス”などを入れてあげるのもgood。(姿を隠せる場所があるといいです)

そしてやたらと布を持ち上げて中をのぞいたりせず(顔を見たいのをグッと我慢!)、しばらくそっとしておきます

トイレの使用状況やゴハンの食べ具合をチェックする時は短時間で

【猫は大きい音が嫌い】

ドアを勢い良くしめたりドスドス歩いたり、生活音が大きくなりやすい男性と、

必要以上にかまいすぎてしまう小さなお子さんを猫は苦手としています。

抜き足差し足で過ごす、というのは極端ですが、普段から生活音のボリュームを下げて猫さんを怯えさせないように心がけていました。

エル
エル

ビビりのゾーイより先に、私が「ここから出して~」って叫んだの!

そうだったね。慣れてきたら自分から出てきてくれたよね。

三毛さんは賢く、人をよく観察しているといわれています。

エルが大丈夫のゴーサインを出したので、ゾーイもそれにつられてケージから次第に出てくるようになったように思います。

②あなたは誰ニャ?

【匂いと声を覚えてもらおう】

とにかく「怖い人じゃないよ」アピールをしていました。

私がしていたのは「匂いや声を覚えてもらう」ことでした。

お世話をする時も、布越しから、高めの声で、優しく話しかけていました。

毎日「可愛いね」って。

シャーシャーいわれるのも全然怖くなかったし、いやむしろ「ウチに猫さんがいてシャーシャーいってる!」「イカ耳めちゃ可愛いし!」と感動の毎日でした。

(たまに本当に人が怖くて、猫パンチ攻撃が炸裂してる猫さんみかけますが、そういう猫さんをお世話するときは素手でいかない方がいいです。

まずは皮のグローブでお世話する→少し慣れたら孫の手や、柄の長いおもちゃで体を優しく撫でる→スプーンに盛ったちゅ~るで懐柔を試みる→素手にちゅ~るを塗って手の匂いを覚えてもらう・・・

といった段階をふんでいきましょう。

怖がっているのにいきなり触ってしまうと、ゴールが遠のきます。)

【私は敵じゃないよと伝える】

猫さんと目を合わせる時は、目を細く(薄目)して。(縄張り意識の強い猫さんは、大きな目でのぞき込まれるとケンカを売られたと思って怒ってしまいます)

目が合ったら、視線を逸らすか、ゆっくり瞬きをして「大好きだよ」と伝えてあげましょう。

【挨拶をしよう】

近づいても大丈夫になったら、触る前にまず”挨拶”をします。

(猫は鼻と鼻をくっつけて他の猫と挨拶する習性があります。猫の”挨拶”ですね。)

自分の人差し指を猫さんの鼻先につけて、匂いを確かめてもらいます

距離をとる猫さんにも、腕をいっぱいに伸ばせば人差し指が何とか届く・・・はず!

【猫さんの嫌がることをしない】

自分が姿を現したらゴハンを食べるのをやめてしまったから、ゴハン中はこれ以上近づかないようにしよう、とか

このくらい近くにいても寝てくれてるんだな、など距離感をキープしたり、

近寄ってきてくれた時だけ撫でる、リラックスしてる時だけ横から徐々に触る、等々、

猫の嫌がることをしないというルールは課していました。

どれだけギュッと抱きしめたいと思っても、無理やり捕まえるようなことはしなかったです。

それも個性と割り切る

エルとゾーイがウチに来たのは2017年の10月です。(もうすぐ4年目に突入♡)

それでも今だに一定の距離感はありますし、だっこもさせてくれるけど苦手のようです。

娘たちとはたまに「初動を誤ったか?」と話すこともあります。

慣れてないのに距離を詰めすぎたか?と。

でもほんの少しずつですが距離は縮まっていますし、ふたりとも基本甘えん坊です。

でもべったりな関係にならないのは、「それがふたりの個性かな」と思うようにしています。

人間だって引っ込み思案な人もいるわけだし。

猫さんの性格も色々です。

意外なものが突破口になることも

怖がりな猫さんも、遊ぶのは大好きなはず。

カシャカシャ音のするおもちゃやリボンなどで夢中になって遊んでいるうちに、次第に前のめりになっていつの間にか出てこれてた、なんていうこともあると思います。

ゾーイもケージ時代、かしゃぶん(というおもちゃがあります)で夢中になっていて、ハッと我に返った瞬間の顔が可愛くて可愛くて♡

猫さんも気まずい顔するんです。

あとは、新入り猫がきっかけになったケースも。

もちろん相性大事ですから見極めが必要ですが、元気でなつっこい新入りちゃんに触発されて次第に心を開いてくれることもあるようですよ。

あるいは新入りちゃんと一緒に引きこもるか・・・。

でもその場合も、ひとりよりふたりになったということで、寂しくなくていいかもしれません。

欲を捨てる!

猫さんをお迎えすると決めた時点で、私たちは猫さんの下僕です笑

猫さんに変わってもらおうだなんて、そんなことを思う時点で下僕失格です。

近づくタイミングは、猫さんが決めます。

なんてったって猫さんは【高嶺の花】なんですから。

一生手に入らない。

そう思っていた矢先にゴロンとお腹を見せてくれたら、最高じゃないですか?

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